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ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズについて

※SIR-EZは、2018年7月より外装リニューアルを行いSIR-EZ LTとなりました。

はじめに

2008年に米国GSSI社 とコンクリート内部探査用コンパクト電磁波レーダとして共同開発された「ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズ」は、現在ではコンクリート内の鉄筋探査・配筋探査だけでなく、非金属管、空洞等の探査から舗装や床板厚さの測定といった様々な用途に使用されるようになりました。

2016年2月、ボディに様々なオプション機器を取付、ハードウェアとして機能拡張することのできる「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」が新たにシリーズに加わりました。

※2018年7月、ストラクチャスキャン SIR-EZが外装リニューアルを行い「SIR-EZ LT」となりました。性能や機能はそのままです。

※2019年1月、ストラクチャスキャン SIR-EZ XTが大型バージョンアップしました。探査深度約40cmが約60cmまでとなりました。

※2021年、ストラクチャスキャン SIR-EZ XTのシンプル機能タイプLXTが発売開始されました。

コンクリート内部を透視する技術

ストラクチャスキャン SIR-EZ シリーズ

電磁波レーダ法は、金属以外の物質を透過し、透過した物質と異なる比誘電率を持つ物質の表面で反射するという電磁波の原理を利用し、物質内部を非破壊で探査する手法です。

2008年に米国GSSI(Geophysical Survey System, Inc.)社と共同開発された「ストラクチャスキャン SIR-EZ シリーズ」は、優れた高周波アンテナ特性をもつパルス発生器を装備することにより、多重反射波がきわめて少ない鮮明な反射画像を表示します。
また、高速加算平均処理回路を内蔵することにより、優れたS/N比(信号対ノイズ比)で高深度探査(450mm(EZ)と高分解能探査(HR-かぶり:ピッチ=1:0.14)を実現しました。

ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズについて

ストラクチャスキャン SIR-EZ シリーズの主な機能

高深度ソフト(EZ) 3D可視化ソフト フォーカス機能
一測線あたりのパルス波の輻射回数を発売当初の2回から8回に増加し、受波信号を高速加算平均化処理することにより、ノイズを除去して450mm(EZ)までの高深度探査を可能にした。
縦横メッシュ状に2D測定し、それらを合成して3D画像を作成する機能
2D山形波形を一つの点に集点させる機能
自動感度補正機能 自動深度補正機能 オフロードタイヤ(大型車輪)
浅部から深部まで全深度を自動で理想の感度に調整する機能
比誘電率を自動で計算する機能
ノーマルタイヤ(通常車輪)にワンタッチで取付けることにより、削り面等の悪路での探査を可能にする機能(オプション)
通常車高:約2.6mm → オフロードタイヤ装着後車高:約10mm

本シリーズは、開発時よりファームウエアのバージョンアップにより「常に最新機」というコンセプトで設計されており、これまで400回以上に及ぶソフトウェアの無料バージョンアップによって一歩ずつ進化してきたといえます。

これと合わせてユーザの拡大により、その用途も当初の鉄筋探査から、非金属管、配管、空洞、ジャンカ、クラック等の探査や舗装、床板厚さの測定等に拡大し、道路、鉄道、通信、原子力発電所、建築物等での改修・耐震補強工事等、様々なシーンで利用されるようになりました。

ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズについて

現在、ストラクチャスキャンSIR-EZシリーズは、世界25カ国で愛用され、コンパクト電磁波レーダとして世界一のシェアを誇るに至たりました。

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT

シリーズ発売10周年となる2016年、シリーズ第三弾としてストラクチャスキャンSIR-EZ XT(以下、SIR-EZ XTと称する)を発表しました。これは、これまでSIR-EZシリーズを発案して商品化を進めてきた弊社代表のアイデアと多くのシリーズユーザからの要望を盛り込み開発されたものであり、日本発のアイデアが数多く含まれています。

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT

SIR-EZ XTは、シリーズ業界最高周波数2,700MHzを使用し、高分解能と高深度の相反する性能を両立させました。

これは高周波アンテナとフィルタ特性のマッチングを高め、深部のノイズを低減するとともに表層付近の信号をより鮮明化し、さらに垂直方向サンプリング数を256から512サンプル/スキャンに倍増させたことにより、表層から底層まで鮮明な画像として表現することが可能となりました。

さらに…

  • 6.5インチタッチパネル高解像度ディスプレイを採用し、CPUの高速化により高速高精細表示が可能となりました。
  • 車高を約2.6mm(EZおよびHR)から約8mmに増加することにより、悪路での探査も容易になりました。
  • 先端からの探査可能範囲も約100mm(EZおよびHR)から約80mmに狭まりました。
  • 比誘電率範囲が4〜12(EZおよびHR)から2〜20に拡大し、測定距離も増加したことから、浅埋地中探査にも十分対応できるようになりました。
ストラクチャスキャン SIR-EZ XT

あらゆる探査のシーンに対応する高性能と将来性を兼ね備えたシリーズハイエンドモデルとなっています。

ストラクチャスキャン SIR-EZシリーズ 比較表

型式 SIR-EZ(LT) SIR-EZ HR
生産終了(2018年)
SIR-EZ XT SIR-EZ LXT 新登場
画像 電磁波レーダ 鉄筋探査機 ストラクチャスキャン SIR-EZ 電磁波レーダ 鉄筋探査機 ストラクチャスキャン SIR-EZ HR 電磁波レーダ 鉄筋探査機 ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 電磁波レーダ 鉄筋探査機 ストラクチャスキャン SIR-EZ LXT
中心周波数 1,600MHz 2,600MHz 2,700MHz
最大探査深度 45cm 30cm 60cm
水平分解能(かぶり:ピッチ) 1:0.3以上 1:0.14 1:0.14以上
モニタ 5.7インチ 6.5インチタッチパネル
比誘電率 4~12 2~20
車高 約2.6mm 約8mm
壁面までの探査距離 約100mm 約75mm
3D表示
活電線探知 ×
オプション品:
電線管判別ユニット AC Line Trac
×
重量 約1.5kg 約1.8kg
測定距離 20m/回 メモリ容量限界まで
製品ページ 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る 詳細を見る

※SIR-EZは、2018年7月より外装リニューアルを行いSIR-EZ LTとなりました。
※SIR-EZ HRは、2018年9月生産終了となりました。レンタルは可能ですのでお問合せください。また生産終了についてはこちら
※SIR-EZ XTは、2019年1月にバージョンアップしました。探査深度約60cmになりました。
※2021年、ストラクチャスキャン SIR-EZ XTのシンプル機能タイプLXTが発売開始されました。XTとの違いは、LXTは一部のオプションユニットが対応していません。

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT オプション品について

また多彩な機能拡張用ハードウェアも、手元操作が可能な「エクステンションポール」や、活電線の信号を受信し電線管と配筋を区別する「電線管判別ユニット」も続いて発売しております。今後も、XTの探査がより便利になるオプションユニットを順次発売してまいります。

道路、壁の検査に最適な遠隔操作ボタン付きエクステンションポール(延長ポール)

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT エクステンションポール

電線管判別ユニット

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 電線管判別ユニット
ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 電線管判別ユニット

超小型キューブアンテナ

ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 小型(キューブ)アンテナ
ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 小型(キューブ)アンテナ
ストラクチャスキャン SIR-EZ XT 小型(キューブ)アンテナ
電磁波レーダ 鉄筋探査機 ストラクチャスキャンSIR-EZ XT